オリーブのパンフルート
パレスチナこども支援
オリーブ・パンの笛は「希望」を語る
「なぜ人は戦争をし、人殺しを繰り返すのだろう」。僕はパレスチナの風に吹かれながら思っていた。街は破壊され、僕の命は分離壁のため倒された。でも僕はヒロシマの街を知っている。原爆で破壊されたヒロシマは、平和都市として再建した。そして僕もヒロシマで再び命を与えられた。
だからヒロシマの子どもたちに語りたい。紛争の中にいる子どもたちにとって、あなたたちは「希望」だと・・・。
パレスチナ・ベツレヘムからオリーブの木が届く
パレスチナにとってオリーブは命の木。
2000年以上生きる木もあります。パレスチナの人々にとってそれは故郷。先祖からの宝物でした。
イスラエルの分離壁建設にとって、命の木であるオリーブが倒され、燃やされていました。この倒された木をヒロシマで楽器にするプロジェクトをはじめました。
ベツレヘムから7つの検問を通り、ヨルダン経由で広島に1年がかりで到着しました。
4本のオリーブが教会に届きました。木の皮は剥がされて生木のまま。それでもヒロシマに届き「希望」が見えました。
プロジェクトチームとの記念撮影です。
神様は祈りにこたえて下さり、プロジェクトが始まりました。
パンの笛工房・香原良彦氏が制作
木からパンフルートを製作される方は広島在住の香原さんしかおられませんでした。
プロジェクトに共感していただき製作を依頼しました。
固いオリーブの木を裁断していきます。
さっそくテレビ局の取材が入りました。
倒されたばかりの木はまだ生きていました。水分をしっかり含んで。
いくつものパーツに分かれて、乾燥させていきます。
製作過程をテレビ局が取材してくださいました。
オリーブのパンフルートができるまでの様子が後に放映さました。
パンフルートの完成
まずは丸い棒の状態に周りを削りました。
固い木なので大変な作業です。
さらに真中に穴をあける作業。これは特殊技術で香原氏が研究してまっすぐに開けることができるようになりました。。
試しに吹いてみます。
ここからがさらに薄く削っていきます。
音階の順番にならべて、、
形になっていきます。
そして、完成しました。
パレスチナ・ベツレヘムでの演奏(オリーブパンフルート贈呈・ピアノ1台支援)
「パレスチナの子どもに希望を」プロジェクト
パレスチナで分離壁建設によって倒されるオリーブ(命の木)をヒロシマでパンの笛に再生しコンサートを通して平和と希望を伝えるパレスチナ・ベツレヘムの音楽学校にピアノを贈る
このプロジェクトは、パレスチナのオリーブの木でパンフルートをつくり、広島の子どもたち、市民のためのコンサートを開き平和を訴えるものです。
紛争の跡、イスラエルはパレスチナとの境に8メートルの分離壁の建設と入植を始めました。そのためにパレスチナの人々の命の木・オリーブが次々と倒されていました。その現実をパレスチナに渡航した日本福音ルーテル教会(当時は広島教会)立野泰博牧師から伝えられました。私たちは、その倒されたオリーブの木を広島・ヒロシマでパンの笛に再生し復活の命を与えたいと思ったのです。パンの笛は風が吹くと音がでます。それはオリーブの木が語っていると表現されます。一度は倒されたオリーブの木は人々の平和への祈りによって再生する。苦しいことや悲しい現実に出会っても、平和を願う人々の優しさ温かさによって生まれ変わる。倒されてまた復活したオリーブが語ることを聞きたい。パレスチナのオリーブはヒロシマで何を語りだすだろう。そんな願いでプロジェクトが始まりました。オリーブの木に関しては、ミトリ・ラヘブ牧師とベツレヘム国際センターのスタッフの方々の協力を得て、広島に届けられました。普通の木からパンの笛を製作できる人は広島在住の香原良彦氏(こうはらよしひこ)しかおりません。彼によってオリーブのパンの笛は1年半をかけてヒロシマで完成しました。このプロジェクトのために広島で一番有名な製菓会社「にしき堂」から、資金援助と活動への多大な応援をいただきました。
現在、オリーブのパンの笛とピアノで「平和と希望を語る」コンサートを始めています。ルーテル保育所、幼稚園、竹屋小学校、新老人の会(日野原重明氏代表)、文化サークル「LC講座」のクリスマスでのコンサート等、原子爆弾の被害だけを訴えるのでなく、そこから立ち直ったヒロシマに「希望」を見ているパレスチナの子どもたちのことをぜひ一緒に考えていきたいと願っています。
「絶望の中から希望をみる」。これはパレスチナに生きる子どもたちから学んだことです。パレスチナにあるベツレヘム国際センターでは、紛争の中で生きる子どもたちの希望と癒しのため、音楽学校を建てる計画を立て、中近東で初めての音楽学校がパレスチナ・ベツレヘムに建設中だと聞きました。「紛争の中で生きる子どもたちに希望が与えられるように」。この計画を知った私たちは、今年2010年5月に、ヒロシマで再生・復活したオリーブのパンの笛とピアノをパレスチナに届けようと考えています。現地パレスチナでコンサートをします。
このパンフルートのために広島在住のミュージシャンによって「Peacefu Wind」を作曲していただきました。現在オリジナルCDを作成しベツレヘムへ持参します。どうかこのプロジェクトのためにお祈りください。
(プロジェクトチーム)
・ほほ笑みと感謝の会 代表:橋本清次(はしもとせいじ)
・プロジェクト代表:立野泰博(たてのやすひろ 日本福音ルーテル広島教会)
・演奏者:中村 純(なかむらあつし パンの笛演奏)
・作曲者:三輪真理(Peacefu Windをオリーブのパンの笛のために作曲)広島在住
・パンの笛製作者:香原良彦(こうはらよしひこ)広島在住
講演関係
日野原重明先生から激励をうけ全国で講演しました。
(画像)広島女学院大学での講演から
日本全国で講演・コンサート
YMCAに招かれて
広島YMCA
東広島YMCA
米子YMCA
福山YMCA
北九州YMCA
熊本YMCA
ほか
広島
ジュノー音楽祭2012
東広島市民クリスマス
Sasaの会 横浜
西日本ルーテル教会
その他、文化祭など
ワイズメンズクラブ西日本区
ロータリークラブ
ライオンズクラブ
東京・生と死を考える会
熊本・生と死を考える会
いのちの電話
熊本友の会
帯広友の会
ほか
各自治体の講座に
熊本合志ヴィープル
熊本県小中学校管理職研修
新老人の会 ほか
海外講演
アメリカLCR
韓国大邱YMCA
広島大学
熊本大学
九州ルーテル学院大学
ルーテル学院大学
九州学院
ルーテル学院高校
広島女学院大学・中高
西南学院大学
捜真女子高 横浜
公立・五日市高校
ほか
京都、岡山、広島、福岡
熊本の幼稚園・保育園など
講演メンバー (自分たちでは旅一座と呼んでいます)
立野泰博(たてのやすひろ)
語り部
1960年熊本県南阿蘇立野に生まれる。
九州学院高校卒業。日本ルーテル神学大学(現ルーテル学院大学)・日本ルーテル神学校卒業。聖ルカ国際病院にて臨床牧会訓練を終了。日本福音ルーテル東京教会牧師・付属恵泉幼稚園副園長を務め、その後、徳山・柳井、防府、広島、 大江・宇土、鹿児島教会、阿久根教会
(宗)日本福音ルーテル教会事務局長に就任。
現在、広島教会牧師。
学校法人広島ルーテル学園理事長。一般財団法人ルーテル会理事長、広島YMCA常議員。日本聖書協会評議員。キリスト教視聴覚センター評議員。元広島女学院理事評議員、元学校協力会長。
中村純(なかむらあつし)
パンフルート
1990年よりスイスのムルク先生にパンフルートを師事。ザンフィル先生のマスター クラス修了。コーネル・パナ師に師事。 音楽とあんことジョークを愛し、日本にパンフルートを普及させることが夢。 日本パンフルート協会会長、極東連邦大学(ロシア、ウラジオストック)主任研究員、 理化学研究所客員研究員、大阪大学核物理研究センター協同研究員、広島大学名誉教授。 理学博士(早稲田大学)
平田玉代(ひらた たまよ)
ソプラノ
エリザベト音楽大学 宗教声楽コース卒業 大学主催のクリスマスコンサート 卒業演奏会でソリストをつとめる 東京カテドラル大聖堂にて 早稲田大学日本女子大 室内楽合唱団や 東京バロック合唱団の 定期演奏会にて モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り 倫理的宗教的な森の ソプラノソリストをつとめる 現在 広島少年合唱隊 山陽高校PTA スマイルコーラスを指導 パークヒル病院にて音楽講師 声楽家として活動中
三輪真理(みわまり)
ピアノ
熊本県出身。広島在住のシンガーソングライター、ピアニスト。 幼少期から高校までクラシックピアノ及び作曲を学ぶ。現在は広島を中心にピアニストおよびキーボーディスト、ボーカリスト、作詞家、作曲家、教会オルガニストとして幅広く活動中。
オリーブのパンフルート